歌舞伎町は、新宿駅東口から靖国通りを渡り終えた先に広がるエリア。「眠らない街」の異名の通り、深夜までネオンが輝き、外国人にも人気だ。グルメにエンタメ、アミューズメントに美容スポットなど、朝までアクティブに過ごせる深夜営業店が充実している。
眠らない街のシンボル・歌舞伎町アーケード
歌舞伎町のアイコンともいえる「歌舞伎町アーケード」。さまざまな映画やドラマ、漫画などの舞台として描かれ、ホストクラブやキャバクラなど、華々しい「夜の世界」の象徴として思い浮かべる人も多いだろう。戦後の復興期に歌舞伎座を誘致しようとしたことから「歌舞伎町」と名付けられ、かつては数多くの映画館が、現在はライブハウスや小劇場が集積し、カルチャーが色濃く育くまれてきた街でもある。近年は、外国人観光客の人気も高まり、昼夜問わず多種多様な目的を持つ人が集まる、日本随一の繁華街である。
観光客から地元民まで、楽しみ方のバリエーションが豊富
歌舞伎町が誇るのは、なんといっても「楽しみ方」のバリエーション。歌舞伎町アーケードをくぐった先では、飲食店だけでなくさまざまなアクティビティやエンターテインメントが楽しめる。ゲームセンターやバッティングセンターなどの娯楽系施設、美容室やスパ、マッサージなどの美容系施設、映画館やライブハウス、劇場などのエンタメ施設、老舗から最新までのグルメ系施設などなど。あらゆる楽しみが1つのエリアに集中し、幅広いバリエーションで訪れる人をもてなしてくれる。
昭和を感じられる老舗居酒屋が集結する「新宿ゴールデン街」
歌舞伎町で特に注目したいのは、その歴史と大衆文化だ。歌舞伎町1丁目にある飲食店街「新宿ゴールデン街」には、文豪や芸術家が愛した飲み屋も数多く残り、古き良き昭和にタイムスリップしたような街並みも楽しめる。この街の変遷を何十年も見つめ、そうそうたるメンバーが来店した老舗居酒屋で、かつて文豪が花を咲かせた文学談義に想いを馳せながら飲むお酒は、格別な味わい。歌舞伎町は、新宿の歴史の真ん中にあり、常に日本の大衆文化の最前線にあるといっても過言ではない。ぜひ、雑多な雰囲気や多様な出自の人々の息遣いを感じながら飲食を楽しんでほしい。