老舗洋食店の人気メニューがワンコインで楽しめたり、「未来の食事券」とした、お店独自のユニークなシステムを利用できたり……。各店舗それぞれ工夫をこらしながら、自慢のメニューを届けるべく、さまざまな取り組みを行っている。
今回はお店の特徴を活かしたユニークな施策を打ち出す、歌舞伎町の5店舗をピックアップ。
気になるメニューを楽しみながら、お家で過ごす時間を充実させてみてはいかが?
洋食店「東京アカシア 歌舞伎町店」のロールキャベツをワンコインで
昭和38年、スタジオアルタの裏で創業した老舗洋食店「新宿アカシア」。現在、こちらの本店は休業中だが、今年2月にオープンしたばかりの姉妹店「東京アカシア 歌舞伎町店」では、テイクアウト営業のみ行っている。名物の「ロールキャベツシチュー」をはじめ、ハンバーグやコロッケ、カレーにオムライスと人気メニューは数知れず。全てのメニューをお手頃価格の500円で販売しているのも嬉しい。
「お弁当は3種類を各10食ずつ用意しています。人気のロールキャベツシチューは毎日ありますよ。街に人が少なくなったけど、近隣で働く人が利用してくれます」と店主の鈴木さん。「ロールキャベツシチュー」は店内では2個950円で提供しているので、普段よりお得に食べられると評判だ。
「特撮カフェ ぷらんたん」で守護怪獣アマビエを購入して、お得な特典をGET!
特撮ファンのための小さな隠れ家カフェ&バー。店内にはおもちゃがズラリと並べられ、すべて触ることができるというファン垂涎のスポットだ。特撮ネタにちなんだ食事やドリンクメニューも嬉しいポイント。
そんな「特撮カフェ ぷらんたん」が取った施策が一風変わっている。4月28日(火)までの期間に通信販売または店頭で「守護怪獣アマビエ」のフィギュアを購入した方には、緊急事態宣言が解除された日から半年間、このアマビエを持参すると「ぷらんたんカレー」が何度でも無料。さらに、同じく歌舞伎町にある姉妹店「アニソンカラオケBAR ネオ!ブラックシグマ」の入店チャージ料(1200円)が半額になるというのだ。
「今回の騒動が収まったら、ぜひこのアマビエで、何度もカレーを食べに来てもらいたいです!」と店長のトムさん。
*アマビエ=疫病や豊作の予言をすると言われている半身半魚の妖怪のこと。
特撮カフェ ぷらんたん
住所:東京都新宿区新宿5-18-1 谷川ビル2F
電話番号:03-6273-9118
営業時間:14:00〜20:00
定休日:なし
http://www.pondisfx.jp
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人気イタリアン「Trattoria QUINTO」が料理と安くて新鮮な食材を販売するメルカートを展開
歌舞伎町のど真ん中にありながら、リーズナブルで上質な味わいが評判のイタリアン「Trattoria QUINTO(トラットリア クイント)」。本格的な肉料理とこだわりのイタリアワインが自慢のレストランだ。現在はアイドルタイムをなくして11:30〜20:00(お酒の提供は19:00まで)の通し営業に切り替わっており、店内で提供する料理を持ち帰ることができる。パスタ、前菜、肉料理、ドルチェ、自家製パン、ワインなど豊富なテイクアウトメニューが揃う。「料理も安心安全に気をつけながら提供しています」と店長の村山さん。
テイクアウトと合わせて注目したいのは、店舗ビル1Fの駐車場の一角で開いている「メルカート」(市場)だ。店内の料理はもちろんのこと、毎日レストランで使用している新鮮な野菜や果物、キノコなどの食材も販売。「食材は毎日自社で仕入れるので市場価格。スーパーで買うより安いし、珍しい食材が手に入ると口コミで広がっています」と店長の村山さんは語る。
おいしい和食が人気の「No.13 café」が提供する熱海直送の「干物弁当」
2016年のオープン以来、近隣の人々に愛される隠れ家的なカフェ「No.13 café」は、コーヒーだけでなく和食歴30年以上の料理長が作るランチが人気。現在は夜の営業を休止して昼間の店内営業と、新たにテイクアウト営業を開始。ハイパー干物クリエーター・藤間さんの作る熱海直送の干物が主役の「干物弁当」など4種のお弁当と「フルクリームソーダ」を販売している。
すっかり静かになった歌舞伎町だが、常連客を中心にランチタイムやお弁当の購入が人気を集めているという。「カフェタイムの人が減り、人気の『フルクリームソーダ』もテイクアウトが多くなりましたね」と店長の高橋さん。
No.13 café
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-44-1 東京都健康プラザハイジア4F
電話番号:03-5285-8039
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日曜・祝日
https://13cafe.net
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飲食代を先払いする“さきめし”サービスを導入する「人間レストラン」
ロボットレストランの上階にある、さまざまなジャンルのクリエーターが展示を行うギャラリーBAR「人間レストラン」。この店では、テイクアウト営業に加えて、飲食店のサービスアプリ「ごちめし」による、料金を先払いして、後日で食べに行くことができる“さきめし”システムを採用。ほかにも、ネットショッピングサービス「BASE」を使って「未来のお食事券」を販売しているほか、馴染みの店でボトルキープができるアプリ「Bottle Keep Japan」でも「焼酎5杯チケット(3500円)」のサービスを展開中だ。
「営業中に1杯ご馳走する感覚で、『PayPay』を経由したカンパをしてくださるお客さんもいるのは、普段からお客さんとの距離が近いうちの店ならでは。歌舞伎町にある系列店『麦ノ音』 、ゴールデン街の『RED』でも『BASE』でのお食事券販売や出前を行っています」と店長の古川さんは語る。
自粛モードが続くなか、お店の個性が打ち出された施策を楽しめるのも今だけ。この機会に普段は食べられないお店の味を、自宅で味わってみよう。
※ 本記事は2020年4月22日時点の情報となります。営業時間や料金等は予告なく変更になる場合がございますので、最新情報については各店舗のHP・SNS等でご確認ください
text:パンチ広沢