新宿には「ブランド古着・買取系」のショップが多いが、実はリーズナブルで良質な古着ショップもあることをご存じだろうか?
百貨店や多数の商業施設が立ち並ぶ新宿に洋服を求めてショッピングに繰り出すという人は多いとは思うが、せっかくなら少し足を延ばし、新宿の古着ショップで新しいファッション体験にトライしてみては?
新宿でおすすめしたい最新の古着ショップを4店、厳選して紹介していく。
たくさんの“kawaii”に出会える場所|bluesis
文化センター通りにほど近い、路地を入った先にある「bluesis」。格子の外観やシルバーの扉という無機質な外観からは想像できない、パステルブルーを基調とした店内では、思わず「カワイイ!」と声を上げてしまうようなガーリー系アイテムたちが出迎えてくれる。
アメリカ・ヨーロッパと海外から買い付けた品々のほか、日本の古着たちも。繊細なレースのスカートや、ふわふわのニット、光沢感が美しいサテンのドレスやギンガムチェックのトップスまで、女心を掴んで離さないアイテムばかり。
洋服はもちろん、アクセサリーやバッグ、帽子なども豊富。どれもコーデに華を添えてくれるものばかりだ。
また、花器やグラスなどのインテリア小物も店内に並ぶ。目を惹くビビッドなアイテムも多いので、いつものマイスタイルにポイントとなるものを探している人にもおすすめだ。
ヴィンテージ初心者にも優しい着回しの効くアイテムが揃う|Leon
上記の「bluesis」から目と鼻の先、新宿文化センター近くに店を構える「Leon」は、国内外で買い付けたアメリカ古着をメインに取り扱うメンズ・ユニセックス中心の古着ショップ。
着回しのきくシンプルなアイテムを豊富に取り揃えているため、古着初心者でもトライしやすいのが魅力。
定番人気で、使いやすいラルフローレンのシャツから、チャンピオン・ナイキなどのスポーツヴィンテージ、ロックTやキャラTなども多くラインナップ。きれいめからカジュアル、ストリートまで、幅広いテイストのアイテムをカバーするため、万人に刺さること間違いなしだ。
コンバースのスニーカーや、キャップ・サングラス・リングなどのアクセサリーも取り揃えられているので、全身コーデが可能。
メンズサイズの商品が中心だが、ゆるっとしたサイジングで女性が着るのも、近年のトレンドならおすすめのスタイル。古着の楽しさを存分に感じられるショップとなっている。
古着の最新トレンドを抑えたい人はここ|MICMO
下北沢で6店舗を展開する人気の古着ショップ「MICMO」が今年4月、新宿ミロード内にオープン。駅直結のファッションビルに入っていることから、入店しやすいのがうれしい。
メンズ・レディース共にラインナップされているので、カップルでの買い物にも最適。
アメリカや国内から、今のファッショントレンドにあったものを日々仕入れているため、今っぽいものが好き&気になる人におすすめできる。
人気のブランドヴィンテージも揃うので、こまめにのぞいて、ファッション欲を満たしてくれるオンリーワンをぜひとも手に入れたい。
トレンドものだけではなく、永遠の定番・スウェットやネルシャツをはじめ、ヴィンテージといえばのライダースなどレザー系アイテム、リーバイスのデニム系アイテム、注目度の高いバブアーといったミリタリー系アイテムも。古着だから出せる味わいや深みを感じ取ってみてはいかがだろうか。
いま大注目!“無印良品のリユース商品”|「ReMUJI」
昨今の古着ブームの中でも、いわゆる「古着ショップ」でなくとも、古着のコーナーを設けているショップも増えてきた。その中でも、新宿で買い物するなら外せない店が「無印良品 新宿靖国通り」だ。2008年のオープン以来「MUJI新宿」として営業してきたが、2023年10月に衣服に特化した店舗としてリニューアルした。
この中で注目したいのは「ReMUJI」というライン。
無印良品では、服を回収してリサイクルする取り組みを2010年から行っている。また、回収した服を藍色・黒などに染めなおすことで、新たな価値を持つ商品に再生させた「染めなおした服」の販売を2015年より実施している。他にも、洗いなおして古着として再販売する「洗いなおした服」、服と服をつなぎ合わせてリメイクし次の人につなげていく「つながる服」などのリユース商品を展開。
シンプルなアイテムの品揃えだが、そのひとつひとつの色合いや手触りはまるで違うので、お気に入りの一着を探して“ディグる”のも楽しそうだ。
リユース商品ではあるものの、無印良品というショップのフィルターで再度商品化された衣服たち。良質な古着であり、廃棄物の削減、資源の循環化とともに、服を大事に着ることも実感できることだろう。
買い物の街・新宿で「古着文化」を楽しもう
多くの百貨店・ファッションビルが立ち並ぶ新宿。トレンドの新製品ばかりに目が向きがちだが、おすすめの古着屋を巡って、少しずつ芽吹き始めた新宿の古着文化を楽しもう。いろいろなエリアに出向くことで、街の表情も合わせて楽しむことができるだろう。
文:森田文菜
写真:坂本美穂子