新宿で初開催! 東急歌舞伎町タワーがアニメに染まる10日間
「ABEMA」開局以来、多くのユーザーに楽しまれている「ABEMA」のアニメチャンネル。“もっとアニメを好きになる”をコンセプトに、「ABEMA」のオリジナル番組や人気アニメ、アーティストとのさまざまなコラボ企画を実施する最大級のアニメの祭典「ABEMAアニメ祭(まつり)」が開催された。会期は、9月14日(土)~23日(月・祝)の6日間。
エリアは大きく分けて「FOOD/GOODS」「CINEMA」「STAGE」の3つ。それぞれ、歌舞伎町シネシティ広場、東急歌舞伎町タワー内の109シネマズプレミアム新宿、Zepp Shinjuku (TOKYO)が会場となっている。
「FOOD/GOODS」エリアには、人気アニメとコラボした特別なフードやここでしかゲットできないグッズが販売され、多くのファンで賑わいを見せた。
「CINEMA」では、アニメ製作陣や出演者のトークショーとともにアニメ上映会を実施。109シネマズプレミアム新宿のハイスペックな映写・音響設備で人気作品を楽しめるとあって、目の肥えたファンたちが多く訪れた。初日であるこの日14日は、豪華出演者によるスペシャルトーク付きの『君は冥土様。』『小市民シリーズ』が上映された。
さらに「STAGE」エリアでは、豪華声優による特別プログラムを開催。なかにはチケットが即完したステージもあり、注目度の高さが伝わってくる。この日は、「鈴村健一のラジベースDUO」、「『ブルーロック』放送室」、「ホロごえっ!」のスペシャルステージを開催。なお最終日の23日には「ABEMA」のアニメチャンネルの人気番組『声優と夜あそび』の特別企画が行われ、STAGEエリアは大団円で幕を閉じた。
ゲストに声優・前野智昭さんが登場!「鈴村健一のラジベース DUO」のスペシャルステージ
さて、前述の通り連日スペシャルなプログラムが開催されていたZepp Shinjuku (TOKYO)。そのトップバッターを担ったのが、「『鈴村健一のラジベースDUO』スペシャルステージ」だ。
『鈴村健一のラジベースDUO』は、文化放送「超!A&G+」と「ABEMA」の「アニメLIVEチャンネル」で放送中の声優の鈴村健一さんによる「ラジオの基本に立ち返りつつ、より実験的な内容でお送りするラジオラジオしたラジオ」。今回のステージでは、番組を飛び出してリスナーの目の前で「ラジオラジオした」トークを繰り広げるというわけだ。ゲストには、かねてより親交のある後輩声優・前野智昭さんが登場。
イベント2日前の9月12日が鈴村さんの誕生日だったこともあり、前野さんから手作りの「肩たたき券的なオリジナルギフト券」が贈られるワンシーンも。「ラジベースに割といつでもゲストに来る券」「ラジベースをリアタイしてSNSで盛り上げる券」と鈴村さんが読み上げるたびに、リスナーから笑い声と拍手が巻き起こる。
続けて、番組でもお馴染みの「3分対談」を展開。リスナーから寄せられたさまざまなお題で3分間語り合うというコーナーだが、「ふたりにとって新宿はどんな街?」「リメイクしてほしいアニメは?」といったテーマから始まり、「ふたりはケンタウルスですが、ケンタウルスの日常ってどんな感じですか?」という摩訶不思議なお題も(笑)。“3分間ケンタウルスになりきって語り合う”ふたりの話術や演技力がお見事だった。
その後、「好き!すき!!ゲスト先生!」のコーナーでは前野さんが“先生”となり、こよなく愛する野球ゲーム「プロ野球スピリッツ」の深さ、魅力を解説。さらに、あの恋愛シミュレーションゲームによく似た「ラジベき DUO リアル」でヒロイン攻略に挑戦するなど、盛りだくさんの1時間となった。
ステージと客席の距離感が近く、ギュッと密度の高い印象を受けたのは、本来はライブハウスであるZepp Shinjuku(TOKYO)だからこそ。終演後、「どこの席からも鈴村さんが近かった!」と興奮ぎみに会場をあとにするリスナーの姿も。また、今年5月から鈴村さんが体調不良を理由に活動を休止していたこともあり、「元気な姿を見られてうれしい」と感慨深く語るファンの言葉には、なんだかこちらまでグッときた。
ファン垂涎の限定フードやグッズにも注目
野外エリアであるシネシティ広場では、「ABEMAアニメ祭」限定のオリジナルフードに人だかりが。アニメコラボフードには、『ブルーロック』の「大好物サンド」、『ゆるキャン△』の「うまうま100%ハンバーグ弁当」が登場。
さらに声優・安元洋貴さんと料理研究家のリュウジさんがタッグを組んで開発した「おたくのマヨ炒飯」では、おふたりによる“お渡し会”も!
両手で丁寧に炒飯を手渡しする安元さんとリュウジさん。ファンとほがらかに言葉を交わす姿にほっこり。そして緊張しつつも、あふれて止まらないファンのみなさんの笑顔も印象的だ。
多くのファンの「アニメ愛」で溢れた歌舞伎町タワー
6日間にわたり、たくさんのアニメファンが訪れた「ABEMAアニメ祭」。気合い十分の「痛バッグ」で訪れた人、好きなキャラクターの「ぬい」とともに会場をまわる人、普段着でさらりと満喫する人──そのスタイルはさまざまだが、みなぎる「アニメ愛」はきっと共通のもの。残暑の厳しさを跳ね返すように、アツく盛り上がるひとときになった。この余韻に浸るべく、秋の夜長には「ABEMA」のアニメチャンネルでアニメの一気見を楽しみたい!
文:徳永留依子
撮影:坂本美穂子