そこでこの記事では、ランダムプレイダンスの参加者をスナップ。イベントの感想のほか、東急歌舞伎町タワーの“好きを極める”というキャッチコピーにふさわしく、K-POPへの愛を語ってもらった。
歌舞伎町でK-POPダンスイベントが再び
さまざまなK-POPアーティストの楽曲が流れ、それに合わせて踊りたい参加者が自由にパフォーマンスするランダムプレイダンスイベント。2023年の秋にも開催され好評を博し、再び歌舞伎町で開催されることになった。
今回も小学生から大人まで、幅広い世代の参加者がK-POPミュージックで繋がる場に。TWICEやLE SSERAFIM、NewJeans、NCTといった人気アーティストの曲が歌舞伎町の街中に流れ、時間が経つにつれ足を止める通行人も増加。フィナーレでは、参加者はもちろんのこと、音楽に誘われてやって来た人や歌舞伎町へ遊びに来た観光客など、さまざまな人々の姿が見られた。
イベント参加者がK-POPダンス愛を語る
その中には、TikTokでK-POPダンスを投稿している、かしわだゆうやさんの姿も。意外にも屋外で踊るのはこの日が初めてだったそう。
─ 日本では珍しいランダムプレイダンスイベントですが、参加してみていかがでしたか?
「ランダムプレイダンスの存在は知っていたものの、参加は初めてだったので自由でいいなと思いました! うろ覚えでも、多少間違っていてもOKで盛り上がる空気感も良かったですし、屋外でダンスをする機会がめったにないので開放感があるのも良くて。
あと、参加者の皆さんを見て『みんなめちゃくちゃK-POP詳しいんやな!』と思いました。僕もTikTokにダンスを載せているので、結構いろんな楽曲を覚えている方だと思っていたんですけど、いざ流れると結構忘れていて。同じ人が何回も出てきて踊るのをみて『K-POPダンスへの愛がすごいな』と感心しちゃいました」
─ 日本でもK-POPは一大コンテンツですが、かしわださんはいつからK-POPのトリコに?
「踊ること自体は元々好きだったんですが、少女時代やKARAが日本デビューをしたタイミング(2010年)でK-POPにハマって、そこからBIGBANGも好きになりました。今は特にSEVENTEENやaespaが好きです!」
大学のK-POPダンスサークルで活動中の山本真凛さんも、K-POPは幅広く好きだそう。
─ ランダムプレイダンス、なかなか無い経験だったのでは?
「めっちゃ楽しかったです! ランダムプレイダンスはYouTubeやTikTokで海外のものを見ていたのですが、それが日本でやるとは思っていなかったので。都心にある歌舞伎町で出来たのも、世代を問わずいろんな方が集まっている感じも新鮮でした」
─ そもそも、K-POPダンスにはハマったきっかけは?
「大学に入学した時にK-POPカバーダンスのサークルに入って、そこからハマりました。その前から興味はあったんですけど、自分がサークルのみんなと踊るようになってから、どんどんのめり込んでいきましたね。今はヨジャ(女の子)、ナムジャ(男の子)問わずいろんなグループのダンスを踊っています」
─ イベントでは、さまざまなグループの楽曲のサビに合わせて踊っていらっしゃいましたが、特に好きなK-POPグループはありますか?
「今はaespaとStray Kidsが好きです! どちらのグループも世界観が確立されていて、コンセプトが異色で濃いところに惹かれています」
なかあやさんは、同じくサークルに入ったことがきっかけでK-POPに惹かれていったと話す。
─ 今回のイベントは、K-POPをそんなに知らない人でも参加しやすかったとか?
「はい、実は私もK-POPにそんなに詳しくないのですが、世代を問わず分け隔てなく盛り上がっている雰囲気で、すごく楽しめました!」
─ 今、K-POPに推しはいますか?
「サークルに入って、最初の大会でSTAYCの楽曲を踊って以来、STAYCのセウンちゃんが好きです。自分がセウンちゃんのポジションを踊ったというのもあって、チッケム(各メンバーにフォーカスした動画)を見たり、バラエティ番組での様子を見たりしていくうちに、性格もすごく優しいし、ニコニコしていてかわいいし。密着映像のようなものでも、周りの子にすごく気を遣っていて、すごく素敵な子なんです!」
K-POPグループの中でも、特にfromis_9が好きだと話すのはMIHOさん。
─ ランダムプレイダンスの雰囲気はどうでしたか?
「すごく楽しかったです! 小学生くらいの子から同世代の方までたくさんの人がいて、みんな上手だなと」
─ fromis_9が一番好きとのことですが、彼女たちの魅力を教えてください。
「最近はガールクラッシュ系のグループが多い中で、fromis_9はキレイめでかわいいコンセプトを貫いているところが好きです。メンバーみんなが魅力的です!」
推しの影響で「自分も踊りたい!」と思うようになったと話してくれたのはMisagonさん。
─ ランダムプレイダンスではかなり盛り上がっていましたね。
「新鮮でしたね! 歌舞伎町のイベントに来たのは初めてだったんですけど、思った以上に若い子たちもいっぱいいて。普段は一緒に踊ったりする機会がないので楽しかったです。流される楽曲がサビだけなので、気軽に踊れるのもいいなと思いました」
─ K-POPのダンスにハマったきっかけはなんですか?
「中学生の時に、部活の合宿中に先輩がBTSをオススメしてくれて。『え、めっちゃいいじゃん!』となりハマっていきました。最初はただ見ていただけなのですが、揃えるべきところで大所帯でもピタッと揃う感じがすごくて、『自分も踊れたらかっこいいんだろうな』と思うようになったのがきっかけですね」
─ 今イチオシのグループは?
「いろんなグループを幅広くみてはいるのですが、BLACKPINKがイチオシです! 4人全員、個性があって輝いているんですけども、パフォーマンスをすると『ガールクラッシュの王女様』という感じで憧れです!」
ランダムプレイダンスで新たな繋がりも生まれそうだと話すのは、メラニーさん。
─ ショーケース参加者だけではなく、偶然広場を通りかかった人も参加できるイベントでしたが、いかがでしたか?
「普段はショーケースのようなスタイルが多いので、その場にいる人たちみんなで踊るのが新鮮ですごく楽しかったです。自分の知らない曲も流れていたんですけど、他の方が踊っているのを見て『このパフォーマンス楽しそうだな!』と思えるものもあって。後で参加していた方たちに聞いてみようと思いました!」
─ K-POPのダンスや音楽を好きな理由はなんですか?
「BTSの楽曲を聞いた時にドンピシャで好きな曲で、MVを見てみて「ダンス始めてみたい!」と思ったんです。特にナムジャのダンスが好きなんですけど、人数が多くても揃って見えたり、個性があったりする感じが良くて。Stray Kidsが特に好きなんですが、構成や曲調もかっこよくて!」
─ Stray Kidsの曲を踊る楽しさとは?
「特に好きなメンバーがピリちゃん(フィリックス)なので『フィリックスパートをやりたいです!』と言うことも多いのですが、すごく踊り方がダイナミックなので、本人に寄せようとマネをするのが楽しいです。パートが少ない楽曲でも、声が低いのでキリングパートを任されて見せ場も多いんですよ」
最後にお話を聞かせてくれたのは、元AKB48のメンバーである濵松里緒菜さん。なかなか普段は一般の参加者と踊る機会がないため、新鮮だったと話す。
─ K-POPはいつごろから好きなのでしょうか?
「少女時代さんが日本でデビューしたくらいから好きなので、気づけば10年以上好きです。元々ダンスをやっていたのですが、少女時代さんの音楽スタイルも振り付けも好みでマネをしたいと思うようになって、K-POPダンスをするようになりました。最近はILLITが好きです!」
─ アイドルとして活躍されていた里緒菜さんから見て、イベント参加者の皆さんのダンスはいかがでしたか?
「みなさん上手で驚きました! アイドルだと、毎日長時間練習とかトレーニングをしていますし、先生から教えていただいてフリを入れるのですが、みんな映像を何度も見て覚えているわけですもんね。愛がすごいですよね」
─ 日本でももっとこのようなイベントが開催されるようになったら嬉しいですね。
「世界的にランダムプレイダンスが流行っている印象だったんですけど、日本にもその文化がやってきていいなと思いました。この映像がもっと世界に広がって、どんどん輪が広がっていったらいいですね!」
当日の様子はYouTubeで!
歌舞伎町タワーのコンセプト“好きを極める”にふさわしく、参加者のK-POPダンス愛が一丸となった本イベント。その大盛況っぷりは、今後もこの場所に、なにかしらの愛に溢れる人たちが集まるであろうことを感じさせる光景だった。
次はどんな“好き”を極めるイベントが開催されるのか、今後も乞うご期待。
文・インタビュー写真:於ありさ