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真摯な歌、ド派手なパフォーマンス、それぞれの音楽が彩る路上ライブ Kabukicho Music Live vol.15

歌舞伎町

コミュニティ
Kabukicho Music Live イベント 音楽
DATE : 2024.04.22

RIRIKO

11歳からギターをはじめ、自身の活動以外にもさまざまなアーティストに楽曲提供もしているRIRIKO。「ロリポップサイダー」を繊細に弾き語った後、「みんな寒いよね? しっぽりした曲ではじまってごめんよ、盛り上がる曲持ってきました!」と「努力教信者」をトラックにのせて思い切り歌った。「このイベントは前から知ってて、出たかった。だって最高じゃないですか!」とうれしそうな表情からは打って変わって、「愛してたフリ、愛されてたフリ」、「花図鑑」、「オモイウタ」の3曲ではシリアスな歌詞世界が会場の景色を塗り替えていった。

実は新宿出身であるRIRIKO。シネシティ広場周辺のへも幼少期から通っていたという。「都会で生活してると目まぐるしく変わる。冷めてると言われることもあるけど、こうやって歌で繋がりを持てるのは新宿人としてもうれしいです。ここで出会いと別れを繰り返して、この街で生きてきたから書けた曲がある」と「時の砂」をギター一本で歌う。実感のこもった歌声に、観客も固唾を飲んで聴き入る。続く「虹の色よ鮮やかであれ」も、この街だからこそ歌いたい曲。振り絞るようにメロディーを紡いだ。「ここで歌えるなんて、ギターをはじめた頃の、小学生の自分に教えてあげたいです。みんなのおかげで忘れられない日になりました。自分の歌声が一筋の線になって突き抜けるように歌ったつもりです。こんなに届いたんだから、自分の音楽に自信を持てた夜になりました」と話すと、最後の曲「フィクション」を歌う。噛み締めるような拍手はなかなか止まなかった。

「めちゃくちゃ気持ちよかったです。一応事前告知したとはいえ、こんなに集まってくれると思ってなくて。普段ライブハウスに来る機会がない方も来てくれたのかなって思います。路上ライブができる場所も減っている中で、こういうイベントがあるのもとてもありがたいです。しかもこんなに思い出深い場所で。東急歌舞伎町タワーができて、海外の方も来やすい土地になりましたよね。4月にワンマンライブを控えているんですけど、すでにソールドアウトしていて。もっとキャパシティを広げられるように、もっと多くの方に来ていただけるよう頑張っていきたいと思ってます。新宿出身ということもあって、Zepp Shinjuku (TOKYO)が目標なんですけど、いきなりそのステージに立つことは背伸びしているとも感じるので、一つ一つ段階を踏んで、必ず広い景色を見られるようにがんばっていきます!」

RIRIKO

東京都新宿区出身、シンガーソングライター。11歳でギターをはじめ、中学の頃から作曲を開始。2017年には、TVアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』のOP主題歌となった「その未来へ」でメジャーデビューを果たす。その後もアニメやゲーム主題歌など数々のタイアップ曲を担当し、活動の幅を広げながら、2023年にはRIRIKO BANDとしての活動をスタート。精力的にライブ活動を展開し、バンド編成ならではの熱量の高いパフォーマンスで更なる進化を続けている。さらに、数多くのアーティストへ楽曲を提供する作詞・作曲家としても活躍中。

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Kecori

ライブハウスやSNSを中心に活動しているシンガーソングライター、Kecori。「はじめまして! Kecoriです!」と自己紹介し、ハンドマイクで「green」、「Heart」を歌う。独特な透明感のある歌声が耳に残る。今回が初の路上ライブにも関わらず、本人も驚くほど多くのファンが集まっている。一度は機材を揃えて路上ライブに挑戦しようとするも、怖気づいて機材を丸ごと返品してしまったそうで、「(路上ライブ)初心者だけど大丈夫?」とオーディエンスに確認しながらライブは進んだ。春ソング「桜色」、奥華子「変わらないもの」のカバーを披露し、「いっぱい人がいる」とドギマギしながらおずおずと手を振った。

TikTokで流行らせようと作ったという「Baby nuts」、一夏の恋を歌った「ひまわり」と歌い、「次でラストになります」と告げると観客からは「えー!」と惜しむ声が。「はじめてCDを作ってから6年。まだ音楽をやれてる幸せを感じます。でも、まだまだ知らない人もたくさんいるから、一人でも多くの人に聴いてほしい!」と、バラード「心晴る」を訥々と歌い上げる。これでステージを降りると思いきや、「もう一曲あった!」と慌てながら、ラジオ「JA全農countdown Japan」のCMソングにも使われている「緑のシンフォニー」で本当のラスト。ファンからハッピーバースデーのサプライズもあり、大団円となった。

「初めての路上ですごく不安だったんですけど、それが吹っ飛ぶくらいたくさんの人が足を止めてくれて、思った以上に楽しかったです。自分の声が街中に響きわたっている感覚は、ライブハウスでは体験できないものですし、ライブハウスとは全然違う良さがありました。フラッと立ち寄りやすいのもいいですよね。今まで勇気が出なくてやれてなかったけど、路上の良さを知ったので、もっとやってみたいです。でも、ここはステージもちゃんとあるし、贅沢すぎる路上っていう感じもしますね。今年はオリジナル曲をたくさん作って、オリジナルでもっと自分を知ってもらえるようにがんばりたいなと思います」

Kecori

独特な透明感のある歌声を持つ個性的シンガーソングライター。SNSに投稿した数々のカバー曲が注目を集めるとともに、TV番組のオーディションをキッカケに、ちびまる子ちゃんの作者として知られるさくらももこ先生と音楽活動を行うなど、男女問わず幅広い層からの支持を得ている。現在、全国ネット「JA全農countdown japan」CMソングを担当中。

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イベント情報

日時:2024年3月21日(木)18:00開演~/3月22日(金)18:00~
場所:歌舞伎町シネシティ広場(東京都新宿区歌舞伎町1丁目19番先)
入場:無料
出演アーティスト:
【3/21】Anna/703号室/LUV K RAFT
【3/22】なかねかな。/RIRIKO/Kecori
主催:歌舞伎町商店街振興組合、東急株式会社、株式会社東急レクリエーション
後援:新宿区
協力:株式会社TSTエンタテイメント/MOTCHAN NO HEYA – もっちゃんの部屋 –

text:張江浩司
photo:落合由夏

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