新宿で「テーマ」のある過ごし方を
文学、格闘技、特撮……新宿には、あらゆるジャンルを愛する者が集う場所がある。専門店というと、詳しい人のためのお店のように感じられてハードルが高いかもしれないが、少しでもそのジャンルに興味があるなら、初心者も大歓迎。ここでおすすめしたいのは、以下の3店。
- 文壇バー 月に吠える
- BAR&FIGHT 地下闘技場
- 特撮カフェバーぷらんたん
愛好家が集うことで生まれる、そこでしか感じ得ない空気を体感してほしい。
文学を愛する者たちよ、ふらりと集え|プチ文壇バー 月に吠える
新宿ゴールデン街にある“日本一敷居の低い文壇バー”。ジャーナリストとして活躍する肥沼和之さんが店主を務め、本好きや作家、出版業界の人々たちが集まるちいさな酒場だ。
カウンターに立つ歴代スタッフは、現役書店員やライターなど、“文”にかかわる個性豊かな面々。店内には500冊の書籍が並び、夜な夜な文学を愛する人たちの濃密なトークで満ちる。その熱いトークに耳を傾けるだけでも、さまざまな視点に触れられて面白いはずだ。
お供には、「走れメロス」「締切前夜」「印税生活」など、文壇気分を盛り上げるオリジナルカクテルをぜひ。
目の前で繰り広げられる熱い闘いにコーフン!|BAR&FIGHT 地下闘技場
格闘漫画さながらの「地下闘技場」が、歌舞伎町に実在する。雑居ビルの階段を下ると、目の前に現れるのはリング! ここではプロレスや格闘技イベントなど、人間同士の熱い闘いが日夜繰り広げられているのだ。
格闘に限らず、時にはお笑いや音楽、フェチ系・サブカル系イベントなどの“熱い”企画も開催。そしてイベントのない日は、自慢の料理とお酒、ミットとサンドバッグを提供する“普通のバー”。友だち同士ならリングでスパーリングもOK!
おいしい料理とお酒を嗜み、時にリングに上がって体を動かすのは、なかなかできない体験だ。歌舞伎町を知り尽くすマスターとのディープな会話も楽しみのひとつ。
特撮ファンの愛と夢が詰まった“語り場”|特撮カフェバーぷらんたん
特撮ファンが集まる都会の秘密基地。2階の入口へと続く階段にはポスターがびっしりと飾られ、愛好家たちの変わらぬ童心を盛り上げる。
アットホームな雰囲気の明るい店内には、所狭しとフィギュアやおもちゃ、関連書籍が。特撮ファンの熱量が詰まった空間は、ファンならずともその特撮愛に触れて楽しめるだろう。種類豊富なドリンクや、こだわりのフードも充実。特撮グッズを手に取り眺めながら、のんびりと過ごすのもおすすめだ。
ライトなファンも、ベテランのマニアも、ここで特撮愛を思いっきり開放しよう。
新宿には“ここでしかできないこと”が待っている
「最近、なんだかいつも同じような休日を過ごしている……」。そう気づいたら、ぜひ新宿へ。本記事で紹介したスポットに足を踏み入れれば、次の日話題にしたくなるような、面白い体験が待っている。そして特別で刺激的な場所だからこそ、何度訪れても新しい発見があるはずだ。
文:徳永留依子