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新宿の穴場カフェ。隠れ家から個性派まで、秘密にしておきたい10店

新宿3丁目 歌舞伎町 西新宿

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カフェ スイーツ レストラン
DATE : 2024.09.19
世界中の人が行き交う新宿はカフェの数も多いが、そのジャンルも実に多彩だ。今回は、人混みを避けて落ち着ける空間、感性を刺激する個性派、充実の設備で作業がはかどるカフェなど、様々なニーズに応える穴場カフェを厳選して紹介する。

喧騒を離れてゆっくりと過ごせる穴場

にぎわうイメージが強い新宿だが、街の喧騒が嘘のように静かで、落ち着けるカフェもある。ここでは、おひとり様利用に適したカフェや2人以上でも座ってくつろげる広めの店をピックアップした。

【西新宿】クラシカルな店内で英国式のカフェタイムを|カフェ英國屋 新宿店

大阪に本店を構え、関西中心に展開する創業60年の老舗カフェチェーン「英國屋」。都内では、東京駅と新宿の2カ所と銀座に「仏蘭西屋」と名前を変えて出店している。新宿店は、新宿駅西口から地下通路直結の新宿エルタワーにあり、駅からのアクセスも至便。

ドリンクは、英国で愛され続けるウェッジウッドのカップとソーサーでサーブされ、香り高いコーヒーやティーが楽しめる。さらに、コーヒーはおかわり1杯無料など、おもてなしもうれしい。

オープン料理から、サンドイッチなどの軽食、デザートまでフードも豊富。ランチはシーフードドリアやカレー、クラブハウスサンド(照り焼きチキン)などから選ぶことができ、ドリンク付きで1,100円(税込)と特に人気。食事利用はもちろん、待ち合わせや仕事の打ち合わせなど、その人に合わせたさまざまな用途でくつろげる。

【新宿3丁目】和洋のハイセンスな設えとビストロ飯で夜までくつろげる|ANALOG SHINJUKU

「伊勢丹 新宿店」に近い雑居ビルの4階にあるカフェが「ANALOG SHINJUKU (アナログシンジュク)」だ。

アンティークの欧風家具やソファなどに、欄間や障子といった和の建具をセンスよく調和させた空間に一歩入れば、繁華街の喧騒を離れた非日常感が味わえる。

料理はカフェビストロメニューで、時間を問わずに食事やスイーツが味わえるのもうれしい。中でもガトーショコラが自慢で人気の一品。酒も充実しているので、ダイニングバーのような使い方もできる。

全44席の店内にはオープンテラスもあり、すべてペット同伴かつ喫煙も可能と自由度が高い。23時半まで営業しているので、夜カフェとしても頼りになる穴場である。

【歌舞伎町】豊富なフードメニューも魅力なホテル内カフェ|common cafe

歌舞伎町の中心部、「アパホテル新宿歌舞伎町タワー」の2階にある「common cafe 新宿東口店」も、見逃せない穴場だ。“心温まる大人のカフェレストラン”をコンセプトにした、木のぬくもりを感じられる空間は居心地も抜群。もちろん、宿泊客でなくても利用できる。

ドリンクは、独自のレシピで焙煎し、店内挽きたての豆を使ったハンドドリップコーヒーを筆頭に幅広くラインナップ。また、カフェレストランなだけあってフードも本格派であり、食事につまみにスイーツにと多彩に揃っている。

酒も充実しているほか、宴会に重宝する飲み放題付きコースも数種用意。席数も100以上と広く、様々なニーズに応じたカフェとなっている。

【歌舞伎町】充実の和洋食が絶品。昭和の面影漂う名店|パリジェンヌ

歌舞伎町の有名な複合ビル「風林会館」の直営であり、同館が開業した1969(昭和44)年から営業している名物店が「パリジェンヌ」だ。

木目調の家具と観葉植物が配された空間は、昭和の面影を感じる心地よい雰囲気に満ちている。

幅広い用途で愛されてきたメニューは、ドリンクとフードともに豊富。加えてラーメンからステーキまで、“昭和の佳き時代の継続”をモットーにした料理は、レトルトやインスタントに頼らない自家製の味が自慢だ。

中でも、司厨長謹製のデミグラスソースはまろやかでありながらコク深い味わい。オムライスや煮込みハンバーグをはじめとした洋食メニューで堪能できる。平日の日替わりサービスランチは990円(税込)からと手頃でおすすめ。同店を利用する際は、ぜひ料理も味わうべきといえるだろう。

名物メニューや意外性など独自の個性が光る穴場

その店だけの名物メニューや、独自の雰囲気をもった名店も新宿にはあまた。ここではそんな、コンセプトがはっきりしている個性派や、秘密にしたい隠れ家的カフェなどをピックアップした。

【新宿3丁目】あの3D看板の下で楽しめる絶品パフェ|喫茶パステト

新宿駅東口の新名所となった3Dの巨大猫。そのディスプレイが設えられた多くの人が行き交うビルの地下にひっそりと佇むのが「喫茶パステト」だ。

店名の「パステト」は、エジプトの猫の神様の名をアレンジしてつけたもので、3D猫とリンクしている。

ここでの看板メニューはパフェ。一流ホテルのパティシエが同店のために作ったパフェは、芸術的で美しい見た目と、旬の素材を活かしたこだわりの逸品だ。「追いトッピング」が人気で、フルーツ、ホイップクリームやジュレなどで味わいや食感の変化が楽しめる。ほかにも、三毛猫をモチーフにしたパフェもあり、ここでも猫とのつながりを感じられる。

さらに、コーヒー豆はスペシャルティコーヒーの有名店「猿田彦珈琲」が焙煎した特注品を使用。中煎りと深煎りを用意し、ともに香り高い一杯を提供している。

平日は比較的空いている時間もあるが、土日は予約で埋まることも。知る人ぞ知る隠れ家で、絶品パフェとこだわりのコーヒーのペアリングを楽しんでほしい。

【新宿3丁目】緑豊かな癒しの隠れ家でカフェ飯やケーキを独り占め|breath cafe

老舗を中心に人気飲食店が軒を連ねる新宿3丁目駅周辺の繁華街。要通り沿いの雑居ビル3階にある穴場が「breath cafe」だ。

店内は木目調のインテリアが心地よい空間に緑が設えられ、都心のオアシスといえる雰囲気。

メニューはフード、ドリンクともに充実していて、ランチはロコモコ、ガパオ、カレーといった絶品のカフェ飯がズラリ。その後の14時以降はスイーツを味わうお客でにぎわう。

中でも名物が「お一人様いちごシフォンケーキ」。ホールケーキタイプの堂々としたサイズ感で、見た目も味も満足できること必至だ。また、夏はかき氷などシーズナルメニューも人気で、立地、雰囲気、味、どれをとっても満足度は抜群だろう。

【西新宿】バリスタ世界チャンピオンが淹れる至高の1杯を|Paul Bassett 新宿店

バリスタ世界チャンピオンの偉業を成し遂げた、ポール・バセットの名を冠するエスプレッソカフェの新宿店。場所は「新宿野村ビル」の地下1階にあり、吹き抜けの開放感ある空間と天窓からたっぷり入る陽光が、心地よいひとときを演出する。

バリスタの技術はもちろん、豆や焙煎にも徹底的にこだわり、世界中から厳選されたコーヒー豆を店内でロースト。そのポテンシャルを至高の抽出で最大限に引き出した一杯は、この店ならではのおいしさだ。

コーヒーはもちろん、ジェラートや多彩なパンを揃えたサンドイッチにピッツァなど、フードも充実。ぜひ、コーヒーとの至福のペアリングを楽しんでほしい。

【歌舞伎町】昭和モダンなレジェンド店でレトロなフードと喫茶飯|珈琲西武本店

新宿を代表する純喫茶であり、行列も珍しくない1964(昭和39)年創業のレジェンド。

2023年10月に新宿3丁目から歌舞伎町に移転したが、鮮やかなステンドグラスなど伝統のモチーフを継承した昭和モダンな空間は、多くのファンを安堵と歓喜に包み込んだ。

伝承されたのはメニューも同様。クラシカルで香り高いコーヒー、ご馳走感あふれる「自家製プリン・ア・ラ・モード」に「西武パフェ」、ふわとろの「新宿オムライス」など、気分までアガる昔懐かしいメニューのオンパレードだ。

月〜土曜は23:30、金曜は早朝5:00まで営業しているので夜カフェや終電前を過ごすスポットとしても利用できる。様々なシーンで重宝するふところの広さも、ずっと変わらない魅力だ。
なお、駅の反対側には、2019年にオープンした「珈琲西武 西新宿店」もあり、こちらも同様の雰囲気やメニューが楽しめる。

Wi-Fi・電源完備!作業にも便利な穴場カフェ

いまや快適なPC作業に高速のネット環境は欠かせない。加えて、通信機器の長時間駆動には電源も必須だ。そこで助けとなるのがWi-Fiやコンセントを自由に使えるカフェ。その穴場を紹介しよう。なお、電源カフェをもっと知りたい人は、以下の記事を確認してみよう。

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厳選!新宿で充電できるカフェまとめ。遊びも仕事も待ち合わせもここで決まり

【西新宿】クリエイティブな空間で多国籍料理とクラフトビールを|WPÜ café

新宿駅から徒歩約5分の場所にあるホテル&学生専用レジデンス「WPÜ 」内の店舗。カフェは一般利用もでき、アットホームな空間で有意義な時間を過ごせる。

配線がむき出しの天井は高く開放的。グレーの空間に、それと相反するような赤い床、壁にはグラフィックアート、木目調のテーブルに観葉植物のアクセントとハイセンス。

このクリエイティブな雰囲気が、作業時の気分を盛り上げてくれるだろう。

昼から23時まで通し営業だがランチ、カフェ、ディナー/バーと時間帯が区切られ、それぞれにフードは多国籍料理がラインナップ。飲み物はコーヒーなどのソフトドリンクのほかクラフトビールが豊富で、タップから注がれるフレッシュで個性的な一杯を楽しめる。酒場としても重宝する一軒だ。

【新宿3丁目】深夜族の淑女紳士をやさしく包む3丁目の不夜城|珈琲貴族エジンバラ

1975(昭和50)年に靖国通り沿いで開業し、老朽化に伴って2014年に現在の新宿3丁目へ移転。“眠らない街”と称される新宿にふさわしい、24時間営業の純喫茶だ。

店内は130席もあり、Wi-Fiと全席のコンセント設置に加えて有料でコピー機の利用も可能。さらにはプロが選書した約500冊の書籍や定期購読の新聞に雑誌もあり、この至れり尽くせりといえるサービスは「珈琲貴族」の名にも納得だ。

メニューは、サイフォン式で淹れる香り高いコーヒーと、素材にこだわる贅沢なケーキが定番。

また、月曜~土曜の朝6時から11時半までは、ロールパン・トースト・ぞうすいから選べるモーニングセットが人気となっている。

もちろん夜カフェとしての利用も歓迎。酔い覚ましのコーヒーやシメのパフェにサンドイッチなど、染み入るような珠玉の逸品が深夜族をやさしく包む。終電後でも、時間を気にせず作業に没頭できる“不夜城”が「珈琲貴族エジンバラ」なのだ。

穴場はディグってこそ面白い!

知る人ぞ知るような人気店に、有名だけど意外に入れる老舗など、さまざまな穴場を紹介した。穴はさらにディグる(掘る)ことで、より魅力を深く体験できるはず。ぜひ本記事を参考に、ディープなカフェ巡りを楽しんでほしい。

文:中山秀明

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