新・歌舞伎町ガイド

エリア

FOLLOW US:

東急歌舞伎町タワーにある次世代居酒屋「新宿カブキhall〜歌舞伎横丁」の楽しみ方

歌舞伎町

食べる
カフェ 居酒屋 東急歌舞伎町タワー
DATE : 2024.11.26
「東急歌舞伎町タワー」の2階にある居酒屋「新宿カブキhall〜歌舞伎横丁」。朝6時から翌5時まで営業しているこのグルメスポットは、日本の祭りをテーマにしたネオンが輝くきらびやかな空間で、多彩な業態や料理ジャンルが楽しめる。一体、どんなメニューがあるのか、独自のエンターテインメント要素にも触れながら楽しみ方をお伝えしよう。

全国各地&アジアの名物グルメが集まるフードコート

「新宿カブキhall〜歌舞伎横丁」はワンフロアに1,300もの席があり、メニュー総数も1,000を超える、歌舞伎町界隈でも最大規模の飲食施設だ。日本やアジアの地域色を打ち出した10店舗が並んでおり、好きな料理を選んでハシゴするという楽しみ方もできる。

ちなみに同店は、新宿東口にある「龍乃都飲食街」、渋谷のMIYASHITA PARK内「渋谷横丁」などを展開する浜倉的商店製作所がプロデュースしている。

店内は、エリアごとにテーマを持った個性豊かな10店舗が並ぶ。「北海道食祭」「東北食祭」「関東食祭」「横浜中華食祭」「近畿食祭」「中部食祭」「中四国食祭」「九州沖縄食祭」「韓国食祭」、そして「KABUKICAFE」と、日本全国とアジアの“食祭”が一堂に集まったような空間だ。個性豊かな店舗が集まり、まるでひとつの“横丁”のように、境界線がなく自由で、街を歩いているかのような感覚を味わえる。

店名の通り、各店舗が日本各地の祭りを巡るようなテーマで彩られているのも特徴。たとえば東北食祭には有名ねぶた師である内山龍星氏が制作した青森ねぶた、九州沖縄食祭には地元振興協会の紹介を経て人形師に制作を依頼した博多祇園山笠モチーフの内装など、本物の祭りを感じさせる演出が施されている。

さらに、「迷子の猫を探しています」など、宝探しのような要素もちりばめられており、食事だけでなく、まるで一大アトラクションのような遊び方も。飲食はもちろんのこと、その空間にいるだけで存分に楽しめそうだ。

【店舗スタッフが厳選】迷った時はこれ! 外国人観光客をもトリコにする北海道ザンギ

前述の通り、総数が1,000を超える新宿カブキhall〜歌舞伎横丁のメニュー。あまりの多さにどれを選べばいか迷ってしまうことも。そこで店のイチオシを支配人かつ店舗プロデュースを手がける浜倉的商店製作所の浜倉秀さんに伺った。

「人気が高いのは北海道食祭の『北海道ザンギ』ですね。海外のお客様も多いですが、鶏肉は宗教的なタブーが少ないのもあり、国内外問わず支持されています」(浜倉さん、以下同)

北海道ザンギ659円

北海道ザンギはニンニクや生姜を効かせた醤油ベースの甘じょっぱいタレに漬け込んだ濃厚な味が特徴だ。カリカリした衣のクリスピーな食感と粗引き黒胡椒入りのウスターソースに付けて食べるというパンチのあるおいしさは、人気を集めるのも納得の味だ。

さらに、唐揚げはエリアごとにご当地メニューもあり、全10店舗の食べ比べが楽しめる。北海道食祭の「北海道ザンギ」以外にも、東北食祭の「米粉の唐揚げ」、KABUKICAFEの「スパイシーチキンフリット」まで、各地の特色が詰まった唐揚げが勢ぞろい。地域ごとに独自のこだわりが詰まった味付けで、ひと口に“唐揚げ”といってもその食感や風味は10通り。それぞれ異なる魅力を楽しめるため、食べ比べをするのもこの場所ならではの楽しみ方だ。

【編集部が厳選】旅行で食べた思い出の味や地元のローカルグルメ

新宿カブキhall〜歌舞伎横丁の魅力のひとつは、各地のご当地グルメや郷土料理が一堂に集まった多彩なメニューである。初めて訪れる方には、まずはその土地ならではの定番メニューにトライすることをおすすめする。
編集部が注目したのは、以下の定番グルメである。

北海道食祭から「札幌名物! ラーメンサラダ」と「炙りホタテユッケ」。関東食祭から埼玉・秩父地方の郷土食「みそポテト」。中部食祭から、名古屋名物の「味噌かつ串」。そして中四国食祭からは広島のソウルフード「備後府中焼き」だ。

(右上から時計回りに)味噌カツ串1本329円、札幌名物! ラーメンサラダ879円、備後府中焼き1,099円、炙りホタテユッケ1,209円、みそポテト549円
※撮影用の写真です。原則、ひとつのテーブルに他店の料理を持ち寄ることはできません
豚バラ肉を使う広島風お好み焼きとは異なり、「備後府中焼き」にはミンチ肉が使用されるなど、県内でも地域によって食べ方がさまざま

さらに、サラダや海鮮、軽いおつまみ、ガッツリ系の食事、そして家庭料理から神戸牛を使った高級感溢れる料理まで、そのメニューの幅広さも新宿カブキhall〜歌舞伎横丁の大きな魅力。訪れるたびに新しい味に出会えること間違いなしだ。

居酒屋だけじゃない!ちょっとした待ち合わせやカフェ利用も大歓迎!

新宿カブキhall〜歌舞伎横丁は、単なる居酒屋としてだけでなく、カフェとしても楽しめる場所でもある。その中でもひときわ目を引くのが、ステージ前に位置するKABUKICAFE。昭和レトロな雰囲気が漂うこのカフェでは、クラシックな喫茶メニューから、現代的な料理まで、バリエーション豊かな料理が楽しめる。「オマールラーメン」や「オニオンリングタワー」といった個性派メニューも見逃せない。

カフェでありながら歌舞伎町らしい豪華なシャンパンを取り揃えている。もちろん、モーニングやブランチも充実しており、眠らない街ならではのラインナップが魅力。数あるメニューの中でも、オリジナリティが光るのはピザである。

「通常のピザ生地ではなく、パイ生地をクラスト(耳部分)に使用しているのが特徴です。ふわっとしたサクサク感を楽しめるピザは、他では味わえない食感。食事やおつまみとしてもぴったりですし、デザートピザもご用意していますので、ぜひお試しください」

本日のデザートピザ1,539円

デザートピザは数量限定で、季節によって具材が異なる。この日はリンゴとラズベリーをメインに使い、ホイップクリームとチョコレートソースなどをあしらった一皿が登場。

パイ生地なのでアップルパイ的な要素もありつつ、ラズベリーの甘酸っぱさや、クリームの濃厚がマッチした独創的なおいしさ。ボリューム満点なので、シェアして食べるのもおすすめだ。

23時間営業!いつ行っても楽しめる「新宿カブキhall〜歌舞伎横丁」を満喫

新宿カブキhall〜歌舞伎横丁は、朝6時から翌朝5時まで、ほぼ終日、23時間営業というその開放感も大きな魅力。訪れる人々に合わせて、いつでも楽しめる場所として、多彩な顔を持っている。また、エンターテインメント色豊かな東急歌舞伎町タワーの施設なだけあって、音楽や映像関連の設備も本格的。象徴的なのは、吹き抜けの開放的なスペースに設けられたステージである。

このステージでは歌手、アイドル、DJ、お祭り団体など、さまざまな演者によるイベントが開催。たとえば、日中は演歌歌手がリサイタルを行ったかと思えば、夕方にはアイドルが握手会を兼ねたライブを披露、夜はDJが最先端な曲のセットリストで場内を盛り上げるなど、時間帯によって表情が変わっていく。さらには、飛び入り参加自由のカラオケ大会などもあり、まさにエンターテインメント型フードホールといえる。

こうした多彩な顔を持つ理由は、歌舞伎町という街の客層が多様的であるからといえよう。東急歌舞伎町タワーでのライブや演劇後にファンが興奮を振り返ったり、イベント前の待ち合わせに利用したり、憩いの場としてつまみとドリンクを楽しんだり。訪れた人それぞれが、思い思いの時間を過ごせる空間となっている。

料理も雰囲気も、ここだけでしか味わえない空間が広がる新宿カブキhall〜歌舞伎横丁。歌舞伎町でサクッと飲める居酒屋や、休憩がてらふらっと訪れるカフェとして……など、とにかく活用の幅が広い。また、地方やインバウンドの観光客にとっては、旅行中の思い出に残る一軒としてもぴったり。新宿・歌舞伎町に来たら気軽に足を運ベるスポットとして、ぜひ覚えておいてほしい。

※価格は税込表記です

文:中山秀明
写真:小島マサヒロ

▼関連記事
新宿で迷ったらここ!東急歌舞伎町タワーのレストラン完全ガイド

こんな記事もおすすめ