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さまざまな人が行き交う歌舞伎町で、自分の歌を届ける Kabukicho Music Live vol.19

歌舞伎町

コミュニティ
Kabukicho Music Live イベント 音楽
DATE : 2024.08.14

この街で歌う“理由”を込めて

朱里乃

「暑いなかありがとうございます! みなさんも体調に気をつけて、私も最後まで完走できるようにがんばります」と話してステージに上がったのは、シンガーソングライター朱里乃。明るいオケをバックに「スマイエール」、「キラキラマジック」を歌い、ライブをスタートさせた。熱烈なアニメファンである彼女がカバー曲に選んだのは『ぼっち・ざ・ろっく!』から結束バンド「ギターと孤独と青い惑星」と、心から愛するという『呪術廻戦』からキタニタツヤ「青のすみか」。ギター弾き語りでエモーショナルに歌い上げた。

tuki.「星街の駅で」、back number「新しい恋人達に」をカバーし、「疲れてないですか?」とオーディエンスをいたわる。インバウンドの観光客に向けて、Dan + Shay「10000 hours」を英語で弾き語った。自身の楽曲「ラストフライト」を訥々と歌い、次は「歌舞伎町にぴったりな曲です」と可愛らしいアレンジのトラックにのせて「お酒と煙草は20歳から」を披露。最後に、昨年から今年の4月にかけて行われた漫画『FAIRY TAIL』のイメージソングコンテストで優秀賞に輝いた「アイスメイク」を熱唱してステージを降りた。

「陳腐な感想になっちゃうんですけど、めちゃくちゃ楽しかったです! 自分が歌っている姿がビジョンに映っているのは見れなかったので、後でみんなが撮ってくれた映像を見て楽しみたいなと思います。このイベントは前から知っていて、ずっと出たいと思っていたんです。こんなに人が集まる場所で、いい音響で歌わせていただけることなんて、あんまりないじゃないですか。どうすれば出られるのかわからなくて、<MASH UP! KABUKICHO>のXアカウントにリプを送ったくらいで(笑)。その後、東急歌舞伎町タワーのそばで歌わせてもらって、今日こうやって出演できました。念願叶いました! 最後に歌った『FAIRY TAIL』のイメージソングのMVが4万2000回再生まで来ているので、5万回再生になるのを今の目標にしています。あと、9月に行うワンマンライブをソールドアウトさせたいです!」

朱里乃(じゅりの)

東京生まれ東京育ち。漫画やアニメをこよなく愛するシンガーソングライター。幼少期よりCMソングや子どもコーラス歌唱、アニメ声優などの仕事で音楽に触れ、次第に歌うことに惹かれ歌手を志す。オリジナル楽曲は約150曲にのぼり、漫画やアニメから影響を受けて作られた作品も多数。その情熱は並々ならぬもので、2024年4月には、講談社とEggsが企画する漫画『FAIRY TAIL』(著:真島ヒロ)のイメージソングコンテストで、自身が作詞作曲した「アイスメイク」が優秀賞を受賞するなど、高い評価を得ている。

受賞楽曲「アイスメイク」 主要音楽配信サービスでも配信中!

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浦小雪

バンド「Sundae May Club」のギターボーカルとしても活動している、シンガーソングライターの浦小雪。「浦小雪です、長崎から来ました! 今日はハッピーにやっていきたいと思います」と大きな声で言うと、「ロングロングハイウェイ」を歌い出す。アコースティックギター全体を鳴らし切るような強いストロークと、伸びやかな歌声。2曲目の「潮風」も芯の通ったポップネスを聴かせた。続いてはバンドの曲でもある「少年漫画」と「シャングリラ」。バンド特有の、前にグイグイ引っ張るグルーヴ感を弾き語りでも感じさせ、歌い終わった後の「ありがとう!」の一言さえもシネシティ広場を突き抜けていくよう。

「外で歌うの気持ちよすぎる」とご満悦の様子で、未音源化の新曲ゾーンに。軽快な「ら・めぞん」、街で見かけたかっこいい女性をイメージして作ったというグランジーな「スモーキン・ロマンティック」、ひねくれフォーキーな「いちごジュースで待ち合わせ」と3曲を立て続けに披露した。歌舞伎町にはよく来るという彼女。好きな居酒屋もたくさんあるそうで、友達と遊んだ後にシネシティ広場隣のゲームセンターでプリクラを撮るのが恒例だそう。そんな楽しい夜のために作られた「ワンダワンダナイト」は優しく響いた。ラスト、「本を閉じたら」、「夜を延ばして」の2曲をエモーショナルという言葉では表せないくらい歌い上げてライブを終えた。

「すごくたくさんの方々が来てくれてめちゃくちゃうれしかったし、私の声がちゃんといろんな人に届いているんだなっていう実感がすごくありました。本当は先月に出演する予定だったんですけど、声帯炎になってしまって直前でキャンセルさせてもらって。その分も出し切るぞっていう気持ちでやらせていただきました。歌舞伎町はすごく好きな街で。大久保のスタジオでレコーディングしてたときに終電を逃しちゃって、マネージャーさんの行きつけの歌舞伎町の居酒屋に連れていってもらったんです。そこは朝までやってるし、すごくあたたかいお店で、その後もいろんな友達と行きました。上京してからもけっこうな頻度で来てる街ですね。最初はちょっと怖いイメージがありましたけど、打ち合わせとかも歌舞伎町が多くて、ちゃんと気をつけていれば怖くないとわかったので。いまは大好きです。海外でライブしてみたいというでっかい目標があるので、ワールドワイドにやっていきたいです!」

浦小雪(うらこゆき)

2000年生まれ、長崎出身のシンガーソングライター。長崎大学でSundae May Clubを結成。2022年大学卒業を機にソロ活動を開始。情景を鮮明に浮かばせる楽曲に定評があり、CMソングも多く手掛けている。

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フジタカコ

今回の大トリ、フジタカコは東京都出身22歳のシンガーソングライター。アコースティックギターを持ってステージに登場すると、「かなしくないよ」、「夢見るだけなら」、「ashita」とスピードを感じさせる3曲を矢継ぎ早に披露する。続けて、シャウトも交えながら「スポットからにげて」、テクニカルなイントロが印象的な「怪物」、気だるげなミドルテンポの「天国」と、音楽的なボキャブラリーの豊富さを見せつけた。

歌いながら後方で見ている観客に視線を送ったり、MCでにこやかに感謝を伝えたり、コミュニケーションも欠かさない。気づけば、ステージ前の密度がグッと上がっている。昨年7ヶ月連続リリースされたシングルの最終曲「koi」は、繊細に紡がれるラブソング。「グッドラックが聞こえない」、「エイプリル」と歌い継ぐたびに歌声のテンションは高まり、それに呼応して歓声が上がる。最後に昨年リリースのアルバム『HEROINE』にも収録されている「シスター」を歌い上げ、やり切った顔でライブを終えた。

「思ったよりずっと初めての人が見てくれてすごいなって。こんなに音が大きいと思ってなかったのでびっくりしました。めっちゃいいイベントですよね。時間的にも気温的にもちょうどよくて、楽しかったです。普段のライブハウスだと起きないような歓声もうれしかったです。自分の曲を聴いたことがない人に聴いてもらって、これだけの人数が立ち止まってくれたっていうのは、ちょっと自信になりました。ありがたいです。野外でライブをやるのはすごく好きなので、こういう機会をどんどん作れたらなと思います。今日以上にもっとたくさんの人に集まってもらえるような活動がしたいですね」

フジタカコ(ふじたかこ)

22歳シンガーソングライター。力強い歌声と同世代に支持される等身大の歌詞が特徴。2023年4月から7ヶ月連続リリースを実施。第7弾楽曲『koi』がSpotify公式プレイリスト“RADAR: Early Noise”、AmazonMusic公式プレイリスト“BREAKTHROUGH JAPAN”のプレイリストカバーに選出され、注目を集める。

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イベント情報

日時:2024年7月18日(木)18:00~/7月19日(金)18:00~

場所:歌舞伎町シネシティ広場(東京都新宿区歌舞伎町1丁目19番先)

入場:無料

出演アーティスト:

【7/18】あくあゆい/貫代実津季/るーとも(おかのやともか/るーか)
【7/19】朱里乃/浦小雪/フジタカコ

主催:東急株式会社、株式会社東急レクリエーション

後援:新宿区

協力:株式会社TSTエンタテイメント/MOTCHAN NO HEYA – もっちゃんの部屋 –

TikTok Live:@kabukichomusiclive

text:張江浩司

photo:落合由夏

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