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寒さにも雨にも負けず、音楽と歓声が響き渡る Kabukicho Music Live vol.14

歌舞伎町

コミュニティ
Kabukicho Music Live イベント 音楽
DATE : 2024.03.26
2月24、25日の二日間、14回目を迎える「Kabukicho Music Live」が開催された。路上ライブを中心に活動するミュージシャンに、オフィシャルで歌う場所を提供してきたこのイベント。一日目はシネシティ広場、二日目は雨の影響で東急歌舞伎町タワー1階と場所を変えながら行われ、熱いライブが展開された。

かじかむ指で懸命なパフォーマンス

結美

初日のトップバッターはシンガーソングライターの結美。平成11年11月11日生まれ「ポッキーガール」だ。コートのポケットのなかにカイロを詰めて、ギターを弾く指を温めながらステージに上がる。YUI「HELLO」のカバーからライブスタート。2曲目の片平里菜「女の子は泣かない」を歌い終えると、「(寒くて)どんどん指の感覚なくなっていくな……。みんなが撮ってくれてるから失敗でけへん!」と笑った。続いて「いつもは歌わへんロックな曲」とあいみょん「マトリョーシカ」、音楽活動をはじめたコロナ禍のころによく配信で歌っていたというDISH//「猫」を披露すると、立ち止まって聞き入る人が増えていく。

路上ライブの大定番である優里「ドライフラワー」、ギターで歌うのが大好きだという汐れいら「センチメンタル・キス」、手拍子が巻き起こったMAISONdes「ヨワネハキ」とどんどん歌っていく。ライブも佳境にさしかかり、ギターに加えてトラックも流しながら昨年配信リリースされた「恋の音」を歌う。本人曰く「キュンとする曲」で、優しい歌声で寒い広場が少しだけ春めいたよう。最新リリースの「ハッピーエンディング」では大きなハンドクラップも起こり、「ありがとう、めっちゃうれしい!」と満面の笑みでステージを終えた。

「こんな広い場所でたくさんの人に聴いていただいて、すごくうれしかったです! このイベントはマッシュアップメドレーの一員として出たことはあったんですけど、一人で一時間歌うのははじめてだったので、すごく楽しかったです。ちゃんとステージもありますし、普段の路上ライブとはちょっと違いましたね。ここは公認のイベントなので、『公認の方がのびのび歌ってるね』と言ってくれた方もいて。やっぱり安心して、自信を持って歌えたんだと思います。今までワンマンライブというのを1回しかやったことがないんですけど、今年はもっと積極的にやっていって、どんどん動員数を増やしていけたらと思うので、ぜひライブに遊びにきてください!」

結美(ゆうみ)

神戸出身シンガーソングライター。11月11日生まれという事から“ポッキーガール”と親しまれている。2023年3月、上京と同時に1st Disital Single「恋の音」をリリースし、現在ストリーミング総再生回数は100万回を突破。普段は正社員として働きながら歌手活動をしており、「年齢や性別など固定概念に縛られ、やりたい事に挑戦できない人達にとって、やってみようと思うきっかけになる」という思いを持ち、歌手活動に励んでいる。

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杏結

「emu town」というバンドのボーカルでもあるシンガーソングライター、杏結。普段は下北沢のライブハウスを中心に活動している。おもむろに登場しギターを抱えると、1曲目「寝癖」2曲目「隙間」を続けて歌う。歌謡曲を思わせるような懐かしさもあり、しかしウェットな古くささは感じさせないメロディラインが耳に心地いい。「正直、こんなに多くの人に見てもらえるとは思ってなかったので、うれしいです」と緊張しながらも微笑む。「行き先」「cakes」を歌うころには体が温まってきたのか、声がどんどん伸びていく。柔らかくも迫力のある歌声が広場に響き渡る。

「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」と荒井由実のカバーを2連発。観客を「寒かったら温かいお茶とか飲んでくださいね」と気遣いつつ、MCでカネコアヤノへのリスペクトを表明し、サブスクで配信されている「魔法の夜」を披露。続いて松田聖子の「SWEET MEMORIES」をカバー。この曲は毎回オーディエンスから反応がいいそう。自身の「各駅停車」、前月にMVが公開されたばかりの「秘密基地」を高らかに歌い上げ、「たくさんの人が集まる街でこんなふうにあたたかく歌うことができて幸せです」と感謝を伝えると、最後は「teddy」で締めくくった。

「ここに来るまではすごく緊張していて不安だったんです。新宿は人が多くてドキドキしてしまって。でも、お客さんがあたたかくて、とても楽しく歌えました。前の方で見てくださった方もたくさんだったし、後ろでスマホを構えて撮ってくれた方もいて、すごく素敵なイベントだなと思いました。普段やっている下北と新宿は、情報量が違うというか、いろんな人がいますよね。下北はサブカルチャーの街で、自分に近いものがあるんですけど、新宿はそれだけじゃない感じで。今後の大きな目標は、フェスに出たいですね。近い目標だと、『秘密基地』のMVが公開されたばかりなので、もっともっとたくさんの人に見てもらえるようにライブなどをがんばりたいと思います」

杏結(あゆ)

山梨県出身のシンガーソングライター。「聴いてくれる人の耳をやさしくふさげるような音楽」をコンセプトに、都内を中心に活動している。

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AATA

このイベントでは珍しい、エレキギターを携えて登場したAATA。ディスクユニオン主催『DIVE INTO MUSIC.オーディション』グランプリ、sonar-u主催『Radio Star Audition powered by MUSIC BIRD』審査員優秀賞など、さまざまなオーディションで結果を残しているシンガーソングライターだ。サウンドチェックでフィッシュマンズ「いかれたBABY」を軽く弾き語り、「お耳だけでもかたむけてくれてらうれしいです」と集まった聴衆に話すと、「Airport」「シナプス」を続けてプレイ。スラップを交えて爪弾くギターがグルーヴィーだ。「そこのコンビニでお酒買って友達と飲んでたこの広場で歌えるなんて」と笑ったり、観客のなかの子どもに手を振ったり、自然なコミュニケーションで距離を縮めていく。

「シークレットバースデー」ではファンキーなギターと甘い歌声のコントラストを聴かせ、「My Favorite Artist」と紹介したイギリスのエレクトロデュオHONNEの「DAY 1」をカバーし、続く「行き止まりの夜に」は徐々に日が落ちつつあるレイドバックした風景にマッチしていた。メロウな「Bitter&Bitter」「Silhouette」を披露した後は、2019年リリースの「Blue Moment」。この曲はJ-WAVE パワープッシュに選出され、『J-WAVE TOKIO HOT 100』に5週連続でランクインした。「最後は元気な曲がいいかな?」とダンサブルな「ロマンスナイト」で締めくくり。踊りまくるオーディエンスも現れ、盛況なエンディングとなった。

「普段ライブに来たことない人にも、こうやってハードルを下げて見ていただけるのがすごく嬉しかったです。観光客の方も子どもたちもたくさんいたし。ライブハウスだと私がアーティストであることを知って来てくれる方がメインですけど、こういう場だと私のことを全く知らない方が多いので、カバー曲をやったりその場にあわせてセットリストを変えたりするのがすごく面白かったですね。ミュージシャンの実力が試されている感じで、ヒヤヒヤもするし、めっちゃ楽しいです。2023年は音楽活動をはじめて10周年だったので、その集大成のワンマンライブを4月18日に荻窪のTOP BEAT CLUBでやります。バンド編成と、今までにやったことのない編成でもやりますので、はじめて私のことを知ってくれた方でも楽しめる日になると思います。ぜひ来てください!」

AATA(あーた)

シティーポップ、R&B、Lo-fi HipHop、SOULなど様々なジャンルから影響を受けたボーダーレスな音楽性と、90年代半ばのスウェディッシュポップの立役者ザ・カーディガンズを彷彿とさせる甘く軽やかな歌声で数々のポップソングを生み出すシンガーソングライター。アーティスト活動の他にも、現在放映中の(株)バンダイ「ころがスイッチドラえもん」CMソングの作詞/作曲・コーラスなど、その活動は多岐に渡る。

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荒天にも止められない熱気

O-MENZ

5人のメンバー全員がお面を着用する謎の「ダンステロリスト集団」O-MENZ。雨をものともしないファンが、所狭しと詰めかけた。メンバーそれぞれが挨拶代わりにソロダンスを披露すると「かっこいい!」「大好き!」と黄色い声援が飛び交う。メンバーの個性が光る自己紹介を終え、般若のO-MENZコールで「RISING」へ。盛り上がりは高まる一方。続いての「O-MEN」は、曲中の隈取、おかめ、狐のダンスで大歓声が上がる。「かっこいい!」の声はどんどん大きくなる。ここでオーディエンスとの集合写真撮影。その間も道やエスカレーターを行く人々にも手を振り、コミュニケーションを忘れないメンバーたち。

「今日の寒さは俺たちにはちょうどいいね。夏の野外とか倒れそうだったから(笑)」と般若。3曲目の「LALILALI」は阿行の甘い歌声と般若のラップが交差する。「RED」をパフォーマンスし、雨に濡れるファンを慮って早めに終わろうとするも、O-MENZコールが鳴り止まない。「今日も裏方のスタッフがしぶい顔をしてますけど、おれたちはダンステロリスト集団! 突破するぜ!」と般若が煽り、フリーダンス対決に突入。五者五様のスタイルでオーディエンスを魅了した。

般若「今日は雨だったんですけど、そんな悪天候のなかでも共犯者のみんながこうやって駆けつけてくれて。ピンチをチャンスに変えるじゃないですけど、バッドコンディションのなかでも最大限を尽くすという武者修行になったと思います。僕らは今、フリーライブツアー『百戦錬磨-改-』を開催していて、その開幕戦だったんですけど、この悪天候のなかでも200%のパフォーマンスができることがわかったんで、試練を乗り越えられた気がします。日頃から僕たちのハードなスケジュールについてきてくれる共犯者のみんななので、今日の雨も楽しんでくれるファンがいてくれることは心強いですね。

僕たちはストリートダンスへの愛を日本中いや世界中に届けていきたいし、共犯者を増やすためだったらいい意味で手段を選ばずやっていこうと思っています。日本一お客さんを集めるストリートダンス集団になるのが目標なので、武道館をちゃちゃっと埋めたいですね。そのためには細かいステップを踏んでいくことが大事なので、今年開催される初の5大都市ツアーを満員で終えるために、興味を持った方はぜひとも会場に足を運んでみてください!」

O-MENZ(おーめんず)

SNS発、メンバー全員がお面を着用する謎の「ダンステロリスト集団」。グループはプロのストリートダンサーで構成されており、TikTokを始めとしたSNSで総フォロワー数120万人超えを達成している。ストリートダンスエンターテインメントを様々な角度から世間に仕掛けていくことをコンセプトに、自らを「ダンステロリスト集団」と銘打って活動。アンダーグラウンドで磨かれたハイスキルなダンスと、和風のお面のミステリアスかつキャッチーなキャラクターが持ち味の唯一無二のグループである。

2024年9月から自身初の全国5大都市ツアーを開催。

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