新宿2丁目は東京メトロ新宿三丁目駅の東側、北に靖国通り、南に新宿御苑を挟んだエリア。戦後からゲイタウン・LGBTQ+タウンとして栄え、当事者や一般の人々が気兼ねなく夜遊びできる街だ。LGBTQ+の情報を発信する「プライドハウス東京レガシー」も開設され、街はよりオープンな空間に。昼間はLGBTQ+のコミュニティはもちろん、多彩な国籍の留学生、新宿御苑の散策ついでにカフェでゆっくり過ごす人なども集まり、真のダイバーシティに進化している。
初心者も楽しめる世界屈指のLBGTQタウン
新宿2丁目の歴史は古く、明治以前から色街として栄え、戦後に至るまでいわゆる“赤線”として生き残ってきた。1960年代からこのエリアにゲイバーが開店。現在のゲイタウンとしての新宿2丁目が始まる。バーだけでなくクラブイベントやショーなどを行う店も増え、イギリスの伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーも来店するほどの世界的知名度を得ている。「2丁目」というと閉鎖的なイメージを持つ人も多いが、現在ではいわゆる“ノンケ”と呼ばれるLGBTQ+非当事者でも気軽に入店し、交流のできる店が増えている。
LGBTQ+を学ぶ場所
東京オリンピック・パラリンピック開催を機にLGBTQ+フレンドリーの気運が全国区で高まる中、2020年にLGBTQ+を学ぶ施設「プライドハウス東京レガシー」がこの地に設立された。また、性的指向、性自認、国籍、年齢も忘れてゆったりできることを目的としたカフェやレストラン、スパなども人気を博している。新宿2丁目は夜の街だけでなく、昼に訪れ、LGBTQ+やダイバーシティについて考え、当事者の人々と交流するという貴重な体験を得る場に進化している。
実は緑の多いエリア
新宿2丁目エリアには、隣接する都内有数の国民公園「新宿御苑」や、噴水や遊具施設が充実した「新宿公園」など緑あふれる憩いのスペースがある。日中は人通りも少なく静かで公園周辺には落ち着いた雰囲気のカフェもあり、歌舞伎町や新宿3丁目の喧噪から一歩離れた休憩するのに適したエリアでもあるのだ。「いつもの新宿」に疲れたら、ちょっと2丁目まで足を延ばして憩いの空間でゆっくり過ごそう。