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【2024年】新宿の祭り6選。エイサー、盆踊りなど街が盛り上がるハレの日に出かけよう

新宿3丁目 歌舞伎町 西新宿

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DATE : 2024.07.29
小粋なお囃子や太鼓の音に誘われてふらりと立ち寄れば、非日常感に胸が高鳴るお祭りの日。人が集まる場所には、お祭りの文化があるもの。江戸時代から今に至るまで栄える新宿も例外ではない。実は新宿には歴史の深い寺社も多く、活気ある祭りが四季を通じて開催されているのだ。

本記事では、新宿で押さえておきたい5つのお祭りをご紹介する。ぜひ開催時期をチェックして、ハレの日の盛り上がりを体験してほしい。

【5月】初夏の新宿を盛り上げる荘厳なお神輿|花園神社 例大祭

歌舞伎町の繁華街に隣接し、一年を通して多くの人で賑わうのが花園神社だ。江戸時代初期から、新宿の総鎮守として重要な役割を担ってきたそう。また境内末社の芸能浅間神社は、芸事の神様として親しまれている。

年間を通してさまざまな祭りを執り行うが、最も重要な例大祭が開催されるのは毎年5月下旬。偶数年は「本祭」となり、2基の宮神輿(本社神輿・雷電神輿)が渡御。奇数年は「陰祭」となり、氏子8ゕ町の町会神輿がそれぞれに祭りを盛り上げる。神社の外まで大規模に展開される屋台も楽しみのひとつ。

花園神社 例大祭
開催時期:5月28日に近い土・日・月曜
2024年開催:5月25日(土)
開催場所:花園神社

【7月】真夏の新宿を彩る沖縄の風|新宿エイサーまつり

真夏の新宿を盛り上げるのは、新宿エイサーまつり。毎年7月の最終土曜日に開催される。エイサーとは、沖縄の旧盆の最終日に、祖先をあの世へ送り出す踊り。三線や太鼓の演奏とともに、勇壮な演舞で新宿駅周辺を華やかに彩る。例年100万人以上が来場し、2024年には22チームが集結。名実ともに新宿の夏の風物詩となっている。

毎年各チームが趣向を凝らしたエイサーで競演するほか、沖縄フードを中心に展開する「屋台メシ」も人気だ。夏の野外、オリオンビールで乾杯するのもたまらない。

新宿エイサーまつり
開催時期:毎年7月の最終土曜
2024年開催:7月27日(土) 12:00~20:00(予定)
開催場所:新宿駅東口 / 西口一帯

【8月】都会のど真ん中で輪になって踊ろう|歌舞伎町BON ODORI

夏休みも終盤を迎える8月中旬、歌舞伎町のど真ん中・シネシティ広場が盆踊り会場に。もちろん飛び入り大歓迎。振り付けがわからなくても、見よう見まねで手拍子すれば問題なし。例年、海外からの観光客たちも一緒になって楽しむ様子が印象的だ。

ナビゲーターを務めるのは、全国の盆踊りをプロデュースする鳳蝶美成。「東京音頭」などお馴染みの古典盆踊りから往年のダンスミュージック、最新のJ-POPまで飛び出すさまは、バラエティ豊かでなんとも歌舞伎町らしい。夏祭りの思い出といえば「盆踊り」という人も多いのでは? 進化した“BON ODORI”を体験して、懐かしさと新しさを味わってほしい。

歌舞伎町BON ODORI
開催時期:毎年8月中旬
2024年開催:8月17日(土)
16:00 開場
18:00 盆踊りスタート
20:00 イベント終了
開催場所:シネシティ広場

【9月】希少な神輿スタイル「千鳥担ぎ」に注目|新宿十二社 熊野神社 例大祭

都庁のすぐそばに位置し、その歴史は室町時代までさかのぼるという新宿十二社 熊野神社。高層ビルに囲まれるようになった現在でも、街の守り神であり続けている。

毎年9月の第3土日に例大祭が行われ、2日目には神輿が威勢よく新宿の街を練り歩く。3年に1度、神社の宮神輿である一ノ宮と二ノ宮がおこなわれ、その他の年は氏子町各睦の神輿が登場する。小刻みな足取りが特徴の、熊野神社独特のスタイル「千鳥担ぎ」には注目しておきたいところだ。そのほか、日中には境内で里神楽が奉納される。

新宿十二社 熊野神社 例大祭
開催時期:毎年9月の第3土・日曜
2024年開催:9月21日(土)、22(日)
開催場所:十二社熊野神社

【9・10月】幽玄な世界観に引き込まれる、「鬼」を祀る全国唯一の神社|稲荷鬼王神社

鬼の王様の名を持つ、全国唯一の神社・稲荷鬼王神社。皮膚病などにご利益があるといわれ、「撫で守り」の授与が江戸時代から評判なのだそう。境内の三島神社には、新宿山ノ手七福神の一柱である恵比寿神も祀られている。

9月中旬に行われる例大祭では、鬼の面が彫られたお神輿が登場する。ほかで見ることのない、非常に珍しい風貌だ。夜には鬼の面をつけた若衆が神輿の宮入りを出迎え、なんとも幻想的な雰囲気。境内には蝋燭がともされ、大正琴や太鼓の音色が幽玄の世界観を一層引き立てる。

また、毎年10月の19~20日に開催される「えびすべったら祭り」は、金運にご利益があるいわれている。「べったら漬け」を買い求めると金運がつき、食べれば福がお腹に溜まるそう。境内では「昭和の時代展」が行われ、古き良き時代に思いを馳せることができるだろう。

また、このべったら祭りが行われるシーズンは、「大新宿区まつり」と称し、新宿区の各地で大小さまざまな祭りが執り行われる。新宿区の秋の風物詩でもある「大新宿区まつり」の情報はこちらで確認してほしい。

稲荷鬼王神社 例大祭
開催時期:毎年9月中旬
2024年開催:
9月15日(日)…余興および子供神輿太鼓車
9月16日(月・祝)…大人神輿渡御 13:30頃発輿祭~出御
開催場所:稲荷鬼王神社

鬼王神社のえびすべったら祭り
開催時期:毎年10月の19・20日
2024年開催:10月19日(土)〜10月20日(日)
開催場所:稲荷鬼王神社
開催時間:各日とも正午~20:00頃まで(境内参拝は自由)

大新宿区まつり
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【11月】商売繁盛の縁起物「熊手」がずらりと並ぶさまは圧巻|花園神社 大酉祭

花園神社といえば、もっとも有名なのが11月の「酉の日」に開催される大酉祭だろう。「酉の市」とも呼ばれ、商売繁盛の縁起ものである飾り熊手がその名物。ずらりと並ぶ熊手の露店に多くの人が集まり、その活気は夜まで途切れない。

酉の日は12日おきに訪れるため、11月中に2〜3回開催されるのも特徴だ。それぞれ「一の酉」「二の酉」「三の酉」と呼ばれ、2024年は11月4日(月)〜11月5日(火)、11月16日(土)〜11月17日(日)、11月28日(木)〜11月29日(金)の3回。当日はもちろん、前夜祭も多くの人で賑わう、新宿を代表するイベントのひとつ。

花園神社 大酉祭
開催時期:毎年11月

2024年開催:一の酉 11月4日(月)〜11月5日(火)
       二の酉 11月16日(土)〜11月17日(日)
       三の酉 11月28日(木)〜11月29日(金)
開催場所:花園神社

お祭りの活気とともに、街の歴史にも思いを馳せて

人が集まる場所には、祭りあり。高層ビルが林立する大都会でありつつ、由緒正しい寺社を多く構える新宿。それぞれに個性豊かなお祭りが執り行われ、この街らしい鮮やかな活気があふれている。ぜひ貴重なハレの日に立ち寄って、人々のエネルギーを感じてほしい。古くから脈々と受け継がれるその熱気とともに、街の歴史にも思いを馳せたい。

文:徳永留依子

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