大久保は、新宿駅から北へ進み、歌舞伎町を抜けた先にあるエリア。コリアンタウンがあり、韓国のグルメやコスメ、ファッションなどの最新トレンドを発信している。さらに韓国だけでなく、中国・タイ・イスラムなどのエスニックカルチャーも楽しめるのが魅力だ。
コリアンタウンから一大観光地へ
このエリアは一般的には「新大久保」と呼ばれるが、新大久保という地名はなく、アドレスとしては「大久保」や隣接する「百人町」あたりを指す。大久保コリアンタウンとしての歴史は古く、太平洋戦争後、ロッテの新宿工場が稼働した時期に遡る。その後、アジア系留学生の増加に伴う日本語学校の増加、繁華街・歌舞伎町でのエスニック料理店の求人増加などで人口が増え、2000年代の韓流ブームを経て一大観光地として発展していった。
多彩な韓国カルチャーの発信地
ドラマや音楽を中心とした韓流ブームをきっかけに、このエリアは観光地として発展。現在ではエンタメだけでなく、コスメ、ファッション、グルメなど多彩な韓国カルチャーを楽しむことができる。特に写真映えのするグルメやコスメは若い世代に人気。K-POPスターの影響力が増すにつれ、オルチャンメイクなど韓国の最新トレンドをキャッチアップする目的で訪れる人も多い。
食べ歩きから大人も満足できる本格料理まで、多国籍グルメが充実
この街の魅力はなんといってもグルメ。「ホットク」「トゥンカロン」といった韓国で人気の食べ歩きグルメから、「映えカフェ」や「イケメンカフェ」といった流行モノ、舌の肥えた大人も満足できる本格的な韓国料理に至るまで、バラエティ豊かなグルメスポットが充実している。韓国のみならず、中国・ベトナム・タイなど、さまざまなアジア料理を楽しめるお店も多いエリアだ。また、近年では「イスラム横丁」と呼ばれる通りも盛り上がりを見せている。イスラム教で禁忌ではない食材を取り扱うハラルショップの豊富な調味料の品揃えは百貨店をしのぐと話題だ。非日常感が欲しくなったら、この街を散策して多彩なエスニックグルメを楽しもう。
