2023年7月8日(土)、歌舞伎町に新しくオープンした劇場「THEATER MILANO-Za」のこけらシリーズとして、翌日2023年7月8日(日)から始まるTHEATER MILANO-Za オープニングシリーズ COCOON PRODUCTION 2023『少女都市からの呼び声』の囲み取材会が行われた。
取材会には、主演の関ジャニ∞・安田章大、ヒロインの宝塚歌劇団出身の咲妃みゆ、唐作品初参加の三宅弘城、そして演劇界の重鎮・風間杜夫、演出家で劇団・新宿梁山泊主宰の金守珍が登場した。
野外テントの聖地・花園神社でも上演されたアングラの巨匠 唐十郎の名作戯曲『少女都市からの呼び声』。唐十郎の状況劇場出身である金自身が、幾度となく上演してきた本作を、新宿の新劇場で新たなキャストとともに上演する。
本作への参加について、主演の安田は「憧れの唐十郎さん作品。金さん、風間さんが受け継いでいる唐さんのエネルギーを、自分自身が受け継ぐ年齢になっている。ジャニーズという大きな事務所にいるからこそ、唐十郎という世界を広げる・届けられる立ち位置にいる。唐さんのすごさや大切さを、途切れさせないようにしようと改めて決めた。この作品で終わらず次もやりたい」と本作に強い運命を感じたと話した。
それを受けた演出家の金氏は、「唐十郎作品がとうとうここまで来た。風俗として消えるものが文化として残る。100年残れば文化になる。ずっとやってきてやっと答えが見つかった完成品。若い人に伝わったら僕の役目は終わる。安田君がこれを受け入れたことが大きな転換期」と安田の強い心意気に深く共鳴した。
また、唐作品は4本目だというベテランの風間は唐戯曲の魅力を「一片の詩みたい」と語る。「抒情性もある。詩の世界を可視化する、その演出力に圧倒される」そんな戯曲の力強さを、今回フランケ醜態博士という重要な役を演じる三宅は「重圧におしつぶされそう。念願の唐作品への初参加。金さんの演出含めて唐ワールドの美しさ、抒情性、いい意味のワケの変わらんさ。日々苦悶しながら楽しんだ」と稽古の日々を振り返った。
また、今回ストレートプレイが初だという咲妃みゆは「稽古からいろいろあったが、唐作品のとりこになっている自分が確実にいる」と作品に魅了されたと語り、主演の安田の印象を「健康管理をきちんとされている。稽古場へも早くからきて体づくりをして、本稽古に挑む姿を見ていた」とストイックな一面を語った。
最後に本作の魅力を演出家の金氏は「スペシャルな劇中歌が増えた。オリジナル曲もすべてニューバージョン」と4人全員1曲ずつあるという劇中歌について語った。中でも安田の楽曲は急遽取り入れることが決またため、本日のお披露目を期待してほしいとのこと。「唐さんがいちばん愛していた曲」だそうだ。
また、東京会場である「THEATER MILANO-Za」について、「すばらしい劇場。ここでしかできないように作った。歌舞伎町でやるのも楽しみ。現代歌舞伎としてぜひみてほしい。ぜひ歌舞く街にしましょう!」とこの土地の持つ意味を伝えるとともに、新しい文化のはじまりを宣言した。
ヒロイン・咲妃みゆインタビューはこちらから
『少女都市からの呼び声』
[東京公演]
公演日程:2023年7月9日(日)~8月6日(日)
会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)
お問合せ:Bunkamura 03-3477-3244(10:00~18:00)
東京公演主催:Bunkamura、TSTエンタテイメント
[大阪公演]
公演日程:2023年8月15日(火)~8月22日(火)
会場:東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~18:00/日祝休業)
大阪公演主催:サンライズプロモーション大阪
大阪公演共催:PFI東大阪文化創造館株式会社
[チケット情報]
チケット:S 12,000円/A 9,500円(税込・全席指定)
企画・製作:Bunkamura
Bunkamura / THEATER MILANO-Za